酔記

美に殉死 愛の闘争

飛翔すること

頼むから、星屑を絡め取るような四肢をうねらせて、囁きかけるのは止してくれ。所詮宇宙は針金なのか?

人間が愛おしい。人間は愛おしい。人間は堪らなく醜くもあるのだが……。世界が緑色になってしまっても人間は灰の如く燃え続けるのだろうし、雲に映った太陽光とか、彗星とか、そういったものにも似ているのかもしれないとも思う。

そう、恥ずかしながら、なけなしの血を絞りながら生きることが、檸檬に喉を絞り込まんばかりの威厳と弱さとを抱えているとは、産まれてくるまで誰にも分からぬのだろう。


だがしかし人間が好きだ!此の儘宇宙を放り投げてしまおう。全ては今此処に在るのだ。そして俺達は……