青天の霹靂
オレンジの街灯に沿って
形骸化した花火のような若さの瞬間が
一心不乱に駆け抜けてゆく
叶わぬものも去り散るものも
拾い集める暇なんてなくて
無慈悲な柔らかさは心を解放する
くだらねえ!日々のしずくよ
青臭い黴に魘された街の
夜のほとぼりを見たのか?
疼く湯煙のなお高く
善意の悪魔を貫くのを見たのか?
くだらねえ!俺に返せよ
金切り声に諂うように
幾度となく怒りを呑むのか?
穢れなき潤いの底に
忘れ去られた心を読むのか?
弔え!弔え!
それで良い…
大丈夫
星空にいくらお前の四肢が広がったところで
俺の健啖なまどろみが揺れることはない
そしてそれは誰しもがそうなのだから
まごう事なき真実だけを口にしてくれ
それが俺たちにできる全てだから