2023-11-08 呼吸 光は追わなければならぬそれは盲従ではなく、純心の淘汰である 淡い出来心で駆け上るガラスの慈悲の螺旋階段はどこへも通ずることなく造花の薔薇の台座となる 消えゆく光のボルボックスを痙攣する薔薇に重ねて押し返す粘性の情熱を閉じた瞼に乗せた 早朝の青さと夜の残酷さが互いの名を呼ぶ束の間貴方の頭髪や、眼球や唇は色を放ち酸素の海を抱く 或いは生の寝返りを太陽に託すことで人は人となり時は時となるのだ あの、蠢く大きな灼熱の嘘に