酔記

美に殉死 愛の闘争

骨踊り

芍薬の妙技に耐えかねて

軽妙な小踊りをいざ


犬犬犬!犬まで踊る

飲めや歌えや大騒ぎ

ほれ豆絞りすら靡かせて

月に梯子を立てかけよう


じゃんけんぽんのあっち向いてホイ!

次はあんたの番ですな

がたつく梯子に揺さぶられ

さらに蹌踉めく心持ち


銀色の月光!

照らされ俯く漆塗り

ぽうっと頬を染めながら

命の階段そろりそろり

あれよあれよと白くなる

揉みくちゃこれじゃあてんてこ舞い

なんだかどうにも可笑しくて

げらげら天を突き刺せば

あっという間に白い骨


おほほおほほと厚化粧

わっはっはっと鼻垂れ提灯

めくるめく世に生まれたからにゃ

腐ってもなお白い骨

白い骨ったら白い骨